貯金ゼロからわずか半年で貯金体質に。浪費体質を改善したA君の奮闘記

お金について
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とにかくお金が貯まらない…

「無駄遣いしているわけじゃないのに、全然お金が貯まらない…」

「給料前はいつもピンチ。どうやったら貯金できるのかしら…」

よく聞く悩みです。

今回は、私の後輩のA君の話を紹介しましょう。

A君は30歳、実家暮らし。給料はそこそこもらっているのに、貯金がたまりません。給料前の銀行の残高が10万円を切る…なんてこともザラでした。

結婚の前になんとかしたい…

そんな彼に彼女ができ、1年後に結婚することになりました。しかし、このような資産状況では、結婚生活も不安です。

いよいよ切羽詰まって私のところに相談に来ました。

彼は困りきった表情で、

「僕は一生お金が貯まらないんでしょうか…」

と、途方に暮れていました。

話を聞くと、彼はギャンブルは一切しないし、タバコも吸いません。服はユニクロや無印良品。高いブランド品を集める趣味もありません。

それなのに、銀行にはほとんどお金が残らない…と嘆いています。

クレジットの返済状況を把握できていない

ところが、さらに話を聞き出すと、クレジット会社からの返済が多いことがわかりました。収入のおよそ3分の1がクレジットの返済に消えていく状況でした。

驚くことに、A君はクレジット会社から毎月いくら請求されているのか、まったく把握していないとのことでした。

A君は新しい家電製品が好きな性格で、大画面テレビやロボット掃除機、一眼レフカメラなど、新しい商品が出るたびについつい買ってしまうと言ってしまいました。

支払いはクレジットの分割払い。10万円以上する買い物も月々の支払いは数千円になります。この買い方が、彼の金銭感覚をおかしくした原因でした。

資産状況を具体的な数字で把握する

そんな彼に、自分の資産状況を全て表にしてみるようにアドバイスしてみました。

  • 銀行の口座の残高、手持ち現金を書き出す
  • クレジットカードの明細を確認する(いつ何を買い、分割なら何ヶ月後に支払いが終わるのか)
  • クレジットカードの返さなければいけない金額の合計をはじき出す

エクセルを使って計算してもらいました。クレジット会社の明細が捨てずに取ってあったのは幸いでした。

複数のクレジットカードを使っていたのと、買ったものの数が多かったこともあり、作業には、休日1日かかったそうです。

お金についての意識が変わり、行動にも変化が

自分の資産や負債(クレジットの返済)を把握した次の日から、お金に対する考え方や、お金の使い方が変わったとA君は言います。

自分の資産を増やすにはどうすれば良いのか、ネットや本で調べるようにもなりました。

自分の現状を数字で客観的に見ることで意識が変わり、行動も変わっていったのです。

支払いを記録

次のステップは、お金の出し入れをきちんと記録していくことです。私はA君に、買い物したときのレシートは捨てずに持ち帰って、エクセルで記録するようアドバイスしました。

A君は毎日それを実践しました。そのうち彼は、マネーフォワードという家計簿アプリを知り、スマートフォンに入れました。

このアプリは、レシートをカメラで読み込むと、文字を認識して自動で入力してくれます。

A君は、買い物では必ずレシートを受け取り、金額をすべてスマホで記録していきました。

いろいろ調べていくうちに、au WALLETというカードで支払うと、便利なことがわかってきました。事前に金額をチャージしておくと、1回払いのクレジットカードとして使えます。分割ではなく手元にある現金分しか使えないので安心です。

彼は携帯をauで契約していたので、年会費や入会金は無料。マネーフォワードでも残金が確認できます。単体のアプリもあるのでスマホからも気軽に使えます。

スマホをおサイフ携帯としても使えるようになるので、支払いの手間もかからなくなりました。

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彼の偉いところは、これを半年間毎日続けたこと。スマホで手軽に記録する方法を選んだのも功を奏したのかもしれませんね。

クレジットカードの分割払いをしない

クレジットカードは現金がなくても支払いができるので、ついつい気軽に使ってしまいます。分割払いにすると、毎月の支払額が少なくなりますので、 得をしたような気分になってしまいます。

クレジットカードのローンは借金です。クレジット会社がお店に対して代わりに払ってくれるということなんですね。

借金ですので利子がかかります。そうしないと、クレジット会社の売上が上がりませんから。分割の回数を増やすほど、月々の支払いが安く済む代わりに、利子は高くなります。24回払いだと14%、60回払いだと30%といったように。

月々の支払いには、この利息分が上乗せされています。現金で払えば、その利子を払う必要になりません。

A君はそのことに気づき、クレジットカードによる買い物を一切しなくなりました。

Amazon などのネット通販で、クレジットカードの登録が必要な場合は、au Walletに必要な分だけ現金をチャージして支払うようにしました。

また、大きな買い物のときは、それが本当に必要かどうか、一度ノートに書き出して検討するようにしました。これで、家電製品を衝動買いすることがなくなったそうです。

どうしても必要な場合もクレジットの分割は使わず、お金を貯めて現金で支払うことにしました。

ボーナスはクレジットの繰り上げ返済に

負債、つまりクレジットの返済を何とかしたいA君。ほとんどのクレジット会社では、繰り上げ返済ができことを知りました。

6月、夏のボーナスの支給と同時に、契約しているクレジット会社にかたっぱしから電話をかけていくのです。

繰り上げ返済をすると、残りの返済分にかかる利息が減るので、トータルで見ると返済金額が減ります。ボーナスで一時的に預金が増えたので、生活に支障のない範囲で、次々とクレジットの残債を返していきました。

「手続きが電話1本で済む会社が多くて助かりました。もっと早くやっておけば良かった。いや、そもそも、分割払いにしなければ、こんなことにならなかったんですよね」

とは、A君の弁です。

定額貯金〜強制的に貯金する

ほどなくしてA君は、銀行の定期預金の契約をしました。口座から毎月自動的に1万円が定期預金に引き落とされます。

いわば、強制貯金。普段意識しなくても自動的に溜まっていく仕組みを作ることが大切です。

1ヶ月ごとに収支を把握

マネーフォワードは月々の収支を自動的に集計してくれます。 費目の振り分けも自動的に計算してくれるので、1ヶ月に何に使うことが多いのか、一目瞭然です。

A君の場合、交際費が思った以上に高いことがわかりました。飲み会1回の参加費はそこまで高くないのですが、とにかく頻度が多い。

飲み会の誘いはなるべく断るようにしたしたそうです。

ピンチを打開する知恵

こうして、A君は徐々に自らを貯金体質に変えていくことに成功しました。給料前の残高は毎月増え続け、半年で50万円の貯金をすることに成功しました。

クレジットカードの繰り上げ返済をしたことで、 月々の支払いに怯えることもなくなりました。トータルの返済金額は10万円を切ったようです。

ところが、順調満帆に見えた彼の前に、ピンチが訪れます。

7月、友人や同僚の結婚・出産が相次ぎ、親戚のお葬式も連続して2件。冠婚葬祭にかかる出費が家計を圧迫します。 数ヶ月後に迫った結婚の費用も貯めておかなければなりません。

そんな状況でも、彼は慌てませんでした。

出費の状況と数年間の収入予定を全て書き出し、5年間にわたる収支計画を作りました。臨時の出費をどこで賄うのか、行かなくても良いイベントはないかを練り上げ、5年後には500万円の貯金ができるように計画立てたのです。

そこには、「自分には一生貯金はできない」と嘆いていたA君の姿はありませんでした。

A君は、わずか半年間で浪費体質から貯金体質に変わることに成功したのです。

貯金もダイエットも考え方は同じ

ここまでの話を読んで、

「貯金とダイエットって似てるよね」

と思った方もおられるんじゃないでしょうか

貯金もダイエットも考え方は同じです。自分の現状を客観的に見直し、毎日の習慣を変えていく。この積み重ねにより体質が改善します。

自分の資産状況(体重と体脂肪)を数字で把握する

まずは自分が置かれた現状を把握します。

家計であれば、自分の資産状況や返済が必要な金額や期間を知ること。

ダイエットであれば、体重計に乗って自分の体重や体脂肪率を数字で具体的に把握します。

自分が何にお金を使ったか(何を食べたか)という記憶はあいまいなものです。それを具体的な数字に落とし込むことで、客観的に状況を知ることができるのです。

浪費(贅肉)を減らし、資産(筋肉)を増やす

お金が貯まらない理由のほとんどが「浪費」です。将来のための投資にもならない余分な出費です。

ダイエットでは贅肉に当たります。余分な脂肪分は見た目を崩します。

「浪費」の反対が「投資」。お金につながる特技を増やす、お金に対する知識を増やす、これは全て「投資」です。ダイエットでは、筋肉をつけると将来にわたって引き締まった体型を作ります。

お金に対する意識を変えることで、誰でも簡単に浪費癖を治して貯蓄体質になることができますよ。

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